金柑画廊は、広瀬良二「あいまいの狭間」を開催いたします。
広瀬良二は様々な素材を使い、手を加えながらイメージを構築させていきます。使われている素材の質感にこだわることも彼の表現にとって欠かせないものですが、質感に依存することなく生まれた新たな造形表現が作品の中に確固としてあります。広瀬良二の作品の小さくも大きなその世界観は見る側のスケール感をひずませて、あたかも彼の作品の中に住まう住人であるような錯覚を覚えさせます。「あいまいの狭間」は、広瀬良二が”あいまい”にしか見えていないものを見ようとする試みの上に現れた”自身の狭間”ともいえるでしょう。この機会に是非ご高覧下さい。
(金柑画廊|太田京子)
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作品を作ることは、視界の端と見えない領域の境を見ようとすることに似ていると思う。視界の輪郭を把握しようと、意識を視界の端に向けても見ることはできない。作家は朦朧とした輪郭を超えて見えない領域に踏み込もうとし、作品は見えるものと見えないものの曖昧な境を行き来している。 (広瀬良二)
毎日向かう机の上に彼の立体作品を置いている。目をやると空気に穴が開いて時間が止まる。穴から時間が切り裂かれてまた1日が始まる。動いてないのにさっきとは違うものに見える。ぜんぜん飽きない。
(アーティスト/Taizo Matsuyama | 松山泰三)
広瀬さんのアトリエには古い紙や、標本や、陶片が整然と積み重なっていた。その断片を組み合わせた作品たちは、時間が凝縮されたように静かでいて、ひゅっといまここに現れたような佇まいでもある。これは詩なのかもしれない。
(編集・ライター/大室みどり)
・展示関連イベント
9/15(金)から 手と花(神田) で開催される「cut and paste」の長谷川迅太とのトークイベントが開催されます。長谷川迅太と広瀬良二は、それぞれ古物からある種のインスピレーションを受けて制作を続けています。二人の共通点や独自のスタイルなど、お酒を交えつつのゆったりとしたトークになると思います。この機会に是非おこしください。
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Jinta Hasegawa Solo Exhibition
cut and pasteトークショー
長谷川迅太(jinta)×広瀬良二(out of style)@手と花
16日sat/ Open16:00. Talk start 20:30~(1時間程度予定)
入場料1,000円(1drink付き)
問い合わせ:テトカ 03-5577-5309/金柑画廊 03-5722-9061 kinkangallery@gmail.com
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ギターとヴィオラによる即興演奏のライブ
Live:”Trois”
2017. 9. 22 fri Open 19:30|Start 20:00|Charge ¥1500+1 Drink オーダー
André van Rensburg Gt|秋山徹次 Gt|池田陽子 Vla
お問い合わせ:金柑画廊 太田京子まで
03-5722-9061 kinkangallery@gmail.com
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