※台風の為、10/14(月・祝)からの開催となります。ご了承ください。
金柑画廊は広瀬良二「最後通告」を開催いたします。
ドローイング、コラージュなどの手法を用いながら、平面や立体作品を制作し続けている広瀬良二。近年は壁画の制作を手掛けるなど、自身の活動の幅を少しずつ広げている。一貫して広瀬良二の世界を展開しながらも安定することを良しとせず、少しでも先に進もうとするその姿勢こそが彼の真骨頂なのだろう。はぐらかしとも取れる今回のタイトル「最後通告」からは、そんな進まざるをえない彼のもがく姿がぬるっと見えてくる。彼がもがいて作る作品群は、いつも溜飲が下がるように清々しくて心地が良い。
(金柑画廊|太田京子)
----------
「線の速度」「蒸発する地平、景色の喪失、速記者」。。。過去の展示タイトルは格好先走りでつけていた(其れなりに作品を反映していたとは思うが)。それがこの一年、作品をこれまでと違う角度からも制作することが多くなってから、格好つけるより「女の回し蹴り」「ものたらず」と、作品に併走するタイトルを意識してつけるように変わってきた。
今回の「最後通告」は、妄想の最中に、”今という刹那はこれまでの流れの最後の一瞬で、時の流れとは常に最後の瞬間の連なりなのでは”、、、などと考えたことから出てきたタイトルで、常に崖っぷちに立たされているような自分にはピタリと嵌るのではと直感したことからつけた。作品を反映しているかどうかは怪しいのだが。「崖っぷち」「最後通告」はどちらも今のわたしの座右の銘となっている。
わたし崖っぷちに立っているのでなく、崖っぷちで遊んでいるのだと気づきました。崖から下に石を、持てる大きさの石を落として遊んでいるだけだと。できるだけ大きな石を落としたいのだけど、そうすると一緒に落ちかねないので腰が引けてるんですね。どうせそのうち石を持たずともおちるだろうに何を怖がっているんだか。(広瀬良二)
【会期中関連イベント】
Tone Drawing
2019.10.26 Sat | Open 19:30 | Start 20:00
¥1,200+1drink order
Yow Funahashi - Saxophone
Yoko Ikeda - Viola
Takashi Masubuchi - Guitar
----------
舩橋 陽 / Yow Funahashi
1995年から主にサキソフォンによる演奏表現を開始。現在は即興演奏や自身が主宰するユニットやプロジェクトなどで活動。一方、ダンスカンパニーなど、舞台作品への楽曲提供や演奏参加、ファッション展示や映像作品のためのサウンドなども手掛けている。2012年に「3AM」(RONDADE)をリリース。音楽活動と並行して、音を発する仕組みを抜き出した様なサウンドオブジェ作品、写真などを美術のフィールドで発表している。
blog「アメフラシ アマハラシ」
https://yowfnhs.exblog.jp
池田 陽子 / Yoko Ikeda
東京で活動するバイオリン、ビオラ奏者。
幼少よりクラシックヴァイオリンを始め 、20代半ばからバンド活動を開始、その後即興音楽に出会う。
現在は即興演奏を活動のベースとしながら、現代の実験的な作曲作品を演奏するSuidobashiChamberEnsembleの一員としても活動する。
増渕 顕史 / Takashi Masubuchi
1984年生。主に東京で演奏活動を行う。ギタリスト・即興演奏家。10代の頃より様々なグループでギタリストとして活動を行う。2008年頃よりはじめた、嶋澤ヒロノブとのユニット Pelktopia で即興での演奏活動を開始する。2018年よりアコースティックギターによる演奏に専念する。
2018年 R,R,R 【Headlights (PT)】・Disappearing Foliage 【Senri Records(JP)】2枚のソロアルバムをリリース。又、他音楽家との共演作品・コンピレーション作品への参加などでも作品を発表している。
http://takashimasubuchi.tumblr.com/