金柑画廊は、阪本勇「ちぎる、貼る、貼る2」を開催いたします。写真家として活動をしている阪本勇。今回は彼の2回目となる貼り絵作品の展示です。
彼の経験や興奮、興味、思い出に衝き動かされてできた貼り絵は、カラフルなガムテープがある種のルールにのっとって、丁寧でも乱暴でもなくベタベタと貼り付けられてできている。その行為は、ただただちぎって貼る、それ以上でもそれ以下でもない。『コンセプトではなく、衝動がある。(中略) それらの衝動をコンセプトと呼んでいいのなら、僕のコンセプトはこの世あの世の有象無象、一切合切全てを含めた森羅万象の出来事なのです。』昔々の人たちも洞窟に絵を描いたり、土偶を作ったりしていた。阪本勇の貼り絵を眺めていると、そんなことを考える。
(金柑画廊|太田京子)